秋の呉羽丘陵を探訪

第9回となる呉羽丘陵探訪ウォーキングが10月31日に開催されました。前回の第8回に続き豊栄稲荷神社もコースに組み入れていただきました。準備体操をしたのち、富山市民俗民芸村の駐車場を午前10時にスタートしました。

当日はまさに秋晴れ。立山もきれいに見えます。もう山頂の方は雪が積もっているようです。歩き始めるとすぐに暑くなり、上着をリュックに押し込みます。

富山藩2代藩主、前田正甫公が建立した真国寺と長岡御廟の散策です。この地は初代藩主の前田利次公が財政難のため築城を断念した場所なのだそうです。御廟内には利次公のお墓を中心にして歴代の藩主のお墓が整然と並びます。また、奉納された数百の灯篭にも圧倒されます。全部明かりをつけたらどんな光景なんでしょうか。

長岡御廟を後にして、呉羽山を登っていきます。車の少ない細い道は両側を緑に覆われた気持ちの良い散歩道です。落ち葉も誰か掃除してくれているのかな。そして気が付けば高度も上がり、富山県民にはおなじみの北陸新幹線と富山市中心街、そのバックに立山という豪華3点セットが見えてきました。

郷土史家、武内先生による呉羽山と前田正甫のお話を聞かせていただきました。正甫公が信仰心を抱いていた七面大明神を祭る七面宮、武運山長久院、妙見宮など江戸時代の呉羽山は信仰の中心だったそうです。しかし廃仏毀釈や新しい道路の建設などで、当時から残る建物はなくなりました。たった100年くらいで地図はガラッと変わるんですね。

14時ごろ無事解散となりました。

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